で、風力発電についての情報をご紹介します。
今回は、バードストライクが起きやすい種類についてです。
生息環境が似たようなところにいるオジロワシとオオワシ。
体の大きさや食べている物もほとんど同じです。
しかし、当会が把握している中で、
オジロワシは43羽がバードストライクの犠牲になっていることが分かっていますが、
オオワシは、1羽という結果になっています。
オオワシには風車が見えて、オジロワシには見えない?
それとも、オオワシには何か特殊な能力がある?
そんな疑問を持ち、調査に関わるスタッフに聞いたところ、
餌の採り方の違いによるものと考えられているとのことでした。
オオワシはねぐらを出てその日の餌場候補地に行くまでに、
他の餌場をウロウロせずに、比較的高い高度(200m程度)で
移動します。
一方、オジロワシはいくつかの餌場候補地を高度50〜100m
くらいでウロウロしながら餌を探します。
オジロワシは餌を探してウロウロしている時に、
風車の存在に気が付くのが遅くなり
バードストライクが発生しやすいと考えられています。
さらに、国内でビデオ撮影をもって確認された1例については、
オジロワシ同士で追いかけ合いをしている際に発生していたそうです。
トビやカラスについては、バードストライクで発生した鳥の
死体を探しに来て、風車周辺でうろうろしている時に衝突すると考えられています。
生きるために食べ物を探す行為が、
自らを犠牲にしてしまう行為に繋がるとは、
不幸という言葉だけでは片付けられない
寂しさや切なさを感じてしまいます。
デザインコンテトについては、こちらをご参照ください。
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